この際だからレビューも書いてしまえ!ってことで。
今日は文章大量です。(もしいたら)日記読者の方には申し訳ないです。
感想書くの下手だから、もうネタバレにしちゃいます。
嫌な方は読まないで。

これは『ブギーポップは笑わない』の、ブギーポップシリーズで有名なSF作家上遠野浩平さんのナイトウォッチシリーズ。

絶対的な虚空、上も下もわからない宇宙空間で、どこからやってくるのか、正体、目的不明の強大な敵、「虚空牙」との戦い。
主人公はナイトウォッチと呼ばれる機体で戦う。
ただ、その機体も、主人公側だからといってかっこいいものでもない。歪な模型みたいな。

これだとただの宇宙戦争SF。もちろんそれだけじゃない。

「今」生きているこの現在・現実が、宇宙空間で戦闘する主人公達の精神を安定させるためのプログラムでできた世界だ、っていう話。

実際、とっても悲しくないですか?主人公達じゃなく、それに気づいていない回りの人たちが。
誰かと話したり、喧嘩したり、恋したり、そういうのが全部、プログラムなんです。おっそろしい。

この小説を、久々に昨日ちょっとだけ読み返してたわけです。
この作者は作品の最初と最後に、何かの本を引用して台詞を残してくんですけど、そこで
「天の光は全て星」って言葉を見つけたんです。語呂が好きで、頭に残してたら、合宿で星を見てる時に、はっ!っと。
あぁ、台本書きたぁい。

ちなみに、ナイトウォッチシリーズって、言うくらいだから続いてます。
「私は虚夢を月に聴く」
「あなたは虚人と星を舞う」
です。もう一個続くのかな?

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